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人口知能の現在地

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人工知能と言えるのか

人工知能のAIは、Artificial Intelligenceを略したもの。人間のように思考するコンピューターのことを指します。しかし、はたして最近話題の人工知能は人間のように思考しているでしょうか。

例えばスマホ。メールやSNS、スケジュール機能など便利なものがいくつも備えられています。しかし、これらは受動的なプログラムであって、ユーザーが使いたい時にある特定の動きをするだけ。人工知能ではありません。

スマホの中にも人工知能のようなものはあります。iPhoneならSiriという会話アプリがあります。今日の天気を聞けば言葉で教えてくれます。ちょっとした質問を聞けば答えてくれます。しかし、次に紹介するIBMが開発したDeep Blueと同様に、人工知能と呼ぶにはまだまだ時間がかかりそうです。

Deep Blue

人口知能の技術革新が凄まじい勢いで進んでいます。思い返せば1997年5月、当時のチェスちゃんピンであったガルリ・カスパロフがIBMの開発したコンピューターに負けました。IBMが開発したソフトはDeep Blue。1秒間でなんと2億手を考えるという能力をもつ化け物です。いつかは人間がコンピューターに負ける日が来るとは言われていましたが、これほど早くその日が訪れると思っている人は少なかったでしょう。

ちなみに、1年前の1996年に行われた対戦では、ガルリ・カスパロフがDeep Blueに1勝3敗2分けで勝っているのです。それからわずか1年で逆転されてしまったのです。

しかし、人工知能といっても人間のように考えて指し手を決めているわけじゃありません。ここに人工知能のからくりがあります。人口知能は、膨大な量のデータを持っています。過去の指し手をデータベース化したものです。対戦が始まると、その膨大な量のデータの中から適切な指し手を選ぶのです。つまり、考えているというよりも、記憶の中から適切な物を選んでいるといったほうがいいかもしれません。

このことから、IBMは自分たちが開発したプログラムを人工知能とは呼んでいません。人間のように思考するわけではないからです。とても正直なIBMの態度からは、人工知能をリードする企業としての誇りのような物をかんじます。

エキスパートシステム

ちなみに、IBMが開発したDeep Blueのことを、ジャンルでいうとエキスパートシステムと呼びます。ある専門分野に特化したプログラムであることが分かります。そのため、Deep Blueがどんなにチェスが強くなっても、東京大学に入学したり、新しい商品開発したりすることはできないのです。