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芸術分野に挑戦する人工知能(AI)の現在地

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Music Xray

今も昔も音楽は人々の生活に活力を与えてくれます。聞けば学生時代を思い出す音楽もあれば、彼女と別れた悲しい一時を思い出す音楽もあります。

そんな音楽の世界にも人工知能が使われているという話です。

ミュージシャンが投稿した音楽を聴けるサービスを展開するのが「Music Xray」です。いわゆる投稿サイトなわけですが、このサービスが他と違うところは、ソニーやワーナーなど12000を超える企業とパートナー関係を構築しており、いい音楽があれば紹介する仕組みがあるのです。有名なミュージシャンもまったく知られていないミュージシャンも、このMusic Xrayに自分の音楽を投稿するだけでレコード会社と契約を結ぶチャンスがあるというのですから、若者は期待に胸を躍らせてしまうことでしょう。

そんなMusic Xrayが注目される理由は、ミュージシャンに可能性を与えているからだけじゃありあません。Music Xrayが優れた音楽を見つけ出し、その音楽を積極的にレコード会社へ紹介するプロセスに驚きの技術が使われていることも注目に値します。

Music Xrayは、人工知能を使い「ヒットする音楽」を見つけ出しているのです。

Music Xray の人口知能の働き

人口知能が20秒ほど音楽を聴くそうです。すると、数々のヒット曲とそうでない曲を聴き続けてきた人口知能は、過去の傾向をふまえこれからヒットする曲かどうかの判断をするのです。

人口知能が聴く曲の中で、ヒット曲になるかどうかの判断に使っている項目は、リズム、ハーモニー、ビート、メロディー、抑揚、音色、ピッチなどの70項目だそうです。人口知能はそれらの項目を分析し、ヒットするかしないかの判断をします。

実際にMusic Xrayがヒットすると判断した音楽が積極的にレコード会社に推薦されているのです。

人工知能のこれから

Music Xrayが本格的に話題を集めるためには、ヒットすると判断した音楽が本当にヒットしたという結果が必要です。残念ながら今のところそのような結果は報告されていません。レコード会社は、Music Xrayの人工知能の判断を、1つの判断材料として活用はするのかもしれませんが、やはり自分たちの経験や耳を頼りにしているようです。

そもそもMusic Xrayを開発した人物にも、どのような判断基準でヒットする曲かしない曲かを判断しているのか分からないそうです。開発者にも分からない人口知能の判断基準。もし人口知能の判断基準が明らかになり、その結果が伴ってくるようであれば、その人口知能に新しい音楽を作らせるのも面白いかもしれません。