AIに負けそうな人間はどうするべきか

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AIが人間に追いついた日

いつの日か、AIが人間に追いつくと思いますか?

ここに面白い実験結果があります。その実験ではAIの能力を試すために次のようなことが行われました。

ある部屋にコンピューターが置いてあります。スタッフはそのコンピューターにいくつかの質問をしました。するとコンピューターは答えを返します。その結果は、別室で待つ人たちに見せられます。ただし、コンピューターの回答と一緒に、他のスタッフが考えた答えも見せるのです。

別室で待っている、実験に協力してくれる人たちは、コンピューターの答えと人間の答えを見せられるわけです。そして「どちらが人間の答えで、どちらがコンピューターの答えだと思いますか」と質問されるのです。

もし多くの人が人間の答えをコンピューターの答えだと言ったら、コンピューターは人間を超えたと言えるのではないかというのが発想です。

チューリング・テスト

この実験はチューリング・テストと言い、1950年ころにアラン・チューリング博士によって作られました。

実験の結果、参加者たちが人間の答えをコンピューターの答えだと勘違いすることはありませんでした。研究者の間では残念な結果になったのです。

この実験には、1966年に発表された「ELIZA」と1972年に発表された「PARRY」というコンピューターが使われました。このELIZAは、現在のコンピューターの性能に比較すれば物足りなかったと考えられています。

人間を追い越した時

1950年ころにアラン・チューリング博士によって開発されたチューリングテストですが、あれから40年ほどが経過し、コンピューターの能力は格段にアップしました。そこで2014年、英国の大学でチューリングテストが行われました。この時に使われたコンピューターは、ロシア人技術者が開発した「Eugene」というコンピューターです。この実験では少し成果が現れます。実験に参加した参加者の3割がコンピューターを人間だと判断したのです。確実にコンピューターの能力が進歩していることを表しています。

ちなみに「Eugene」をAIと呼ぶにはまだ早いとの議論が起こりました。なぜなら、コンピューターが自発的に物事を考えているというよりも、事前に登録した質問に対して、これまた事前に登録した答えを返しているだけだったからです。コンピューターのデータベースに膨大なQ&Aが登録されており、Eugeneはそれらの答えを返しただけじゃないか、というのが批判的な意見でした。

編集部 担当デスクB